アップルの「iPad」やアマゾンの「Kindle」などが火付け役になり、にわかに注目を集める電子書籍市場。ソニーとシャープが電子書籍リーダーの国内販売を開始し、電子書籍の世界は本格的に動き始めた。しかし、コンテンツ流通や電子ブック規格の標準化など、依然として課題は多い。今回は英語圏で標準化されつつある「EPUB」、日本でシャープが主導する「XMDF」などの電子書籍規格の現状と標準化の可能性と、各種コンテンツを保護するうえで重要になる「DRM(デジタル著作権管理)」について解説を進めていく。 前編で触れたように、2010年はアップルの「iPad」や、NTTドコモの「GALAXY Tab」、アマゾンの「Kindle」、ソニーの「Reader」、シャープの「GALAPAGOS」など、さまざまなタブレットコンピュータや電子書籍リーダー端末が続々と発売され、日本でもようやく電子書籍時代が花開こうとし