病院では「異常がない」といわれるのに、下痢、便秘、おなかのゴロゴロ、張り、痛みで悩んでいる人に朗報だ。投薬や手術をせず、特定の食品を避けるだけで症状を改善する「低FODMAP(フォドマップ)食」という食事法が世界中で注目されている。どんな食事法なのか。消化器内科医の江田証医師が解説する――。 あなたも過敏性腸症候群かも 「納豆、キムチなどの発酵食品は腸をよくする」「アスパラガス、ネギ、豆、ゴボウなどの食物繊維を取る」「オリゴ糖が入った特定保健用食品を利用するのがいい」……。腸の調子を整えるとして、さまざまな情報が流れています。それらをまめに実行しているのに症状が改善しない。そんな状況に心当たりがあるのなら、次の3項目をチェックしてみてください。 過去3カ月間、月に3日以上、腹痛やおなかの不快感が繰り返し起こり、 (1)排便すると、痛みや不快な状況がやわらぐ (2)おなかが痛い時、便(便秘、