工藤 私は肥満治療・糖尿病治療が専門の内科医ですが、漢方医でもあるので、一般的な病院で「病名がつかない」とさじを投げられた患者を多く診てきました。これまでのべ10万人以上の患者さんを治療する中、はっきりした病名のつかないもやっとした不調は、ほとんどが表の6タイプに分かれることを発見しました。 ――頭イタイタ型、肩ガチガチ・首ロック型、胸バクバク痛む型、喉ツッカエ型、目グルグルor耳キーン型、下痢ピー型の6つですね。 ©工藤孝文 工藤 心身の傾向として、頭痛に出やすいタイプ、胸痛に出やすいタイプ……といった具合に、この6タイプにわけて考えると非常に合理的で、治療をしやすいんです。たとえば頭痛と胸焼けとイライラ感、胸痛と対人不安などはないまぜになって患者さんは訴えますが、多くのお医者さんでは面倒くさがってあまり診たがらない(笑)。喉のツッカエをとる薬なんて西洋薬ではないですしね。 とくに適応障
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