「ヤモリの足裏」の秘密をナノテクで実現 2005年9月 2日 コメント: トラックバック (0) Aaron Dalton 2005年09月02日 米国では自動車保険のマスコットという程度の存在だったヤモリが、それを超えた活躍を見せるかもしれない。このちっぽけな爬虫類が、強力接着シートの開発のカギを握る可能性があるのだ。 「粘りつく指をした」(sticky-fingered)と言えば、盗癖のある人を罵る意味になるが、ヤモリに対しては適切な形容だ。ヤモリの足裏は繊毛に覆われていて、これがヤモリに、1本の指だけでどんなに滑りやすい垂直の壁面にでもへばりついていられるというすごい能力を与えている。 米国のレンセラー工科大学とアクロン大学の研究チームは、ヤモリがへばりつく仕組みについての知識をもとに、強力な接着力を持つカーボンナノチューブのシートを作成した。この研究はこれからの接着剤の基礎を成すか