大阪府の橋下徹知事は20日、11月の大阪市長選に平松邦夫市長が出馬表明をしたことについて「大都市大阪のトップにはふさわしくない。都市経営のビジョンが全くない」と批判した。平松氏が既成政党にも支援を呼びかけたことについては「政治的な信念も信条も何も感じられない。とにかく勝てばいいというだけだ」と述べた。 平松氏が大阪都構想への対抗軸として市が府と同等の権限を持つ「特別自治市」を掲げたことについて、橋下氏は「大阪市と府の二つ(の同等な自治体)が存在すれば二重行政は解消しない」と指摘。「結局、(平松氏の考えは)市長や市役所が権限も財源も持っておくということ。我々は市役所から市民を解放させる。大阪市民の解放戦争だ」と強調した。