「●○さんが時短にしたおかげでわたしたち夕方休憩とれないんじゃないの?」 「●○さんまた早退らしいわよ、いいわね子どもがいるって」 「この会社、社員には甘いくせにわたしたちパートには厳しいよね」 カーテン一枚を挟んだ先にわたしがいるとも知らず、わたしに対する陰口が聞こえてきたお昼すぎ。 この日は次女の発熱に気付きながらも座薬を差して保育園に放り込み、薬の効果が切れる時間を逆算して、朝一の会議、伝票処理、企画書の修正に追われている時でした。 自分の家庭を子どもを犠牲にしてできる限り会社のためになることを考えているのに、こうも嫌われてるわたしって一体なんなんだろう。 ちょうど2年前のわたしは会社の嫌われ者でした。 時短勤務で16時半上がり、早番専属、日曜日は固定休 百貨店勤務のわたしにとってこの待遇はもはや贅沢すぎること。 企業の打ち出した制度とはいえ、その恩恵に授かれないひとにしわ寄せがとこ
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