魚の取引が再開された銚子漁港の魚市場=29日、千葉県銚子市、柴田写す 千葉県銚子市は、東日本大震災で被災した漁業者や水産加工業者を地区ごと受け入れると決めた。全国有数の水揚げを誇る銚子港を持つ漁業の街で、水産関係の被災者が同じ業種で働ける、と市は強調している。 市は学校統合による市立高校の空き校舎を利用。3500万円かけて断熱マットを敷いてシャワーを設け、4月半ばから300人以上の受け入れが可能になるという。被災した人たちの地域でのつながりを保てるよう「地区ごと移り住める規模」を意識した。 銚子は今回の地震で最大2.4メートルの津波を観測。すぐ近くの千葉県旭市は津波で13人が死亡し、住宅や港、漁船に大きな被害が出たが、銚子は漁港や漁船の被害は少なかった。茨城や福島など被災地の漁船が避難したほか、被災前に取った魚を水揚げする寄港地として機能してきた。自粛していた港での取引も28日から本