岡山県教委は30日、国指定の重要有形民俗文化財「田熊(たのくま)の舞台」(津山市)の便所で落書きが見つかったと発表した。キノコをこすりつけて書いたとみられ、地元町内会が津山署に被害届を提出した。署は建造物損壊の疑いで調べる。 落書きは便所の土壁一面に「どろぼー」「てめえ」などで、17日にあった小学校の校外学習の際に見つかった。近くに乾燥キノコが落ちており、県教委はキノコのかさをこすりつけて書かれたとみている。 舞台は八幡神社の境内にあり、1871(明治4)年建築の木造平屋建て。農村歌舞伎を演じる直径4メートルの回り舞台や花道などの装置が備えられ、1975年9月に国の重要有形民俗文化財に指定された。 県教委の担当者は「文化財に、このようなことをするのは許されない。絶対にやめてほしい」と話した。(小川奈々)
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