筆ペンで写仏する「仏像なぞり描き」が新たなブームに 「大人の塗り絵」ブームが止まりません。この1年で書店での売り上げは約5倍に(2016年5月9日放送のNHK「特集ダイジェスト」より)。美しい色彩と作品を完成させる喜びに、塗り絵はフランスやアメリカなどでも大変人気です。 しかし日本では今、新たなブームが生まれています。それが、筆ペン1本で下絵をなぞる「なぞり描き」。 『心やすらぐ仏像なぞり描き』は昨年11月に初版8,000部で発売後、三省堂書店や丸善など大手書店での仕掛け販売が相次ぎ、発行部数は現在7万5,000部。続編の『心やすらぐ国宝仏像なぞり描き』も好評で5万部を突破し、「心やすらぐ仏像なぞり描き」シリーズは累計で17刷・12万5,000部となっています。 一見、塗り絵ほどの華やかさはないように思われる「なぞり描き」。一体なぜこんなに人気なのでしょうか? 今回は「なぞり描き本」のフロ