最近はこのブログで顔出ししているせいか、たまに街で声をかけられる。 先日は東京・JR水道橋駅の改札口で見知らぬ男性に呼び止められた。あたかも仕事でもあるかのように「急いでいるのでスミマセン」と立ち去ってしまった。ごめんなさい。急いでいたのは事実だけど、仕事ではなくて、その日の行き先は後楽園ホール。「大日本プロレス」の大会を見に行ったのだ。お目当ては葛西純選手。マニア向けかもしれないが、日本屈指のデスマッチ・ファイターだ。 平日、夕方の後楽園ホール。そこは外界と隔てられた「昭和っぽい」空気が広がる。仕事場から駆け込んできたネクタイ族も、少年少女たちも、OLさんも、ちょっと得体の知れない人も、会場に一歩入れば、肩書なんて関係ない。そして、この団体の選手たちは妙に礼儀正しく、命懸けでデスマッチの狂態を正気にこなしていく。 ★ 一見、世間が眉をひそめそうなデスマッチの会場が私には心安らぎ、