日本テレビ系が放映した《24時間テレビ》をはさみ、北朝鮮は弾道ミサイルを、わが国の防衛識別圏や排他的経済水域(EEZ)めがけて立て続けに発射した。残念ながら「愛だけでは地球は救えない」現実を、改めて突き付けられた。日本が「唯一の被爆国」を強調したところで、北朝鮮のごときは「それがどうした。2番目の被爆国になりたくないので核保有国だと認めよ」と、痛みなど感じない。 ところが、危機的な国際情勢を受けても、善意をひたすらタレ流す「24時間テレビ型政治家」がいる。米国のバラク・オバマ大統領は「核兵器の先制不使用」の検討を公言した。米国歴代大統領中、突出して安全保障が理解できないオバマ大統領の任期8年を締めくくる「思いつき」に、安全保障のメカニズムを学習しない日本の政治家は、立ち止まって思考することもなく飛び付くと確信していたら的中した。 民進党の岡田克也前代表。8月の記者会見では「核なき世界に向か