中国メディアの騰訊財経は3日、世界的ベストセラー「21世紀の資本」の著者であるフランス人経済学者のトマ・ピケティ(Thomas Piketty)氏がこのほど、金融政策だけでデフレを阻止することはできないと主張し、欧州は日本の教訓を汲み取るべきだと論じたことを紹介した。 記事は、ピケティ氏がこのほどインタビューに対し、「日本から汲み取る事ができる教訓は、紙幣の印刷だけでは足りないということ」と述べたことを伝えた。さらに、紙幣の印刷を通じて株価や不動産価格のバブルを引き起こすことはできるとしつつも、「バブルが消費を刺激し、物価上昇や経済成長に必ずつながるわけではない」と論じたことを紹介した。 欧州連合(EU)統計局が1月30日に発表した1月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は、前年比0.6%の低下だった。欧州中央銀行はこれより前、1兆1000億ユーロ(約146兆円)の資産を購入プログラム