自分のアイデンティティ守り抜きたい 国籍放棄の強要は人権侵害 北朝鮮との交流も自らの選択 否定したい気持ちはない 故国を訪ねる私の人権を否定するだけに 韓国のために行動をしたことはない 「私が困難を強いられるのは韓国に行きたいからです。『行かない』と選択した朝鮮籍同胞たちだっています。しかし私は両方とも求めたい。韓国も行き来し、自分のアイデンティティも守りたいですから」 先月28日、大韓民国への入国不許可判定を再び受けた在日朝鮮人3世で明治学院大学准教授の鄭栄桓(チョンヨンファン)氏(35)は、困惑した表情を浮かべた。 鄭氏のような「朝鮮(国)籍」の在日朝鮮人の帰国問題は長年の争点となってきた。鄭氏は盧武鉉(ノムヒョン)政権時代の2005年から翌年にかけ何の問題もなく入国できたが、李明博(イミョンバク)政権発足後の2009年に突如、入国が拒否された。これを不服とした鄭氏は、政府を相手に行政