日本に注目が集まる2020年の東京五輪に向け、海外からの観光客を呼び寄せようと、奈良県は、国宝の仏像などを欧州で展示する計画に着手する。22日に発表した16年度の一般会計当初予算案に、展示先選定などの調査費用約680万円を計上した。 同県には仏像などの国宝彫刻が京都府の約2倍、全国の半数以上の72件あるが、京都に比べて知名度の低さが課題。18~19年度にパリやロンドンの有名美術館での展示を目指す。 仏像は、ユーラシア大陸との関係を感じさせる飛鳥~奈良時代のものを想定。搬送中のリスクなども考慮して選び、所蔵する寺社に協力を求める。国宝搬出には文化庁の許可がいるが、荒井正吾知事は「奈良には世界的に類のないレベルの仏像彫刻があるので、ぜひ発信したい」と話した。 パリで1996年に興福寺の乾闥婆(けんだつば)像(国宝)などが、97年に法隆寺の百済観音像(同)がそれぞれ展示されたが、国宝仏像の海外展
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