菅首相は8日夕、参院で問責決議が可決された仙谷官房長官に対し、民主党内で辞任を求める声が出ていることについて「全く今、閣僚の交代は考えていない」と述べ、現時点での閣僚交代を否定した。 首相は「内閣改造うんぬんということではなくて、政策を実現し、法案を精査していく上でしっかりした体制を組めるよう努力することが、この時期の私のやらなければならないことだ」と強調した。首相官邸で記者団の質問に答えた。 仙谷官房長官も同日の記者会見で、「私に『おまえ辞めろ』と言ってきた人はいない。辞任要求だったら、私に言わないといけない」と不快感を示した。 民主党内では、鳩山前首相が3日に「問責を可決された大臣はどう対処するべきか、深刻に考える必要がある」と述べるなど、仙谷氏の交代は避けられないとの見方が出ている。