2010年は、皐月賞、有馬記念を制覇しているヴィクトワールピサ(フランス語で「勝利の山」の意)。有馬記念では、ラストで追い込んできたブエナビスタを抑えて勝利を飾っている ついに日本のサラブレッドが世界の頂点に立った――。 現地時間3月26日夜(日本時間27日未明)、ドバイ・メイダン競馬場で行われた世界最高賞金(1着600万ドル=約4億8000万円)のドバイワールドカップを日本馬がワンツーフィニッシュで制し、震災でうちひしがれた遠い母国に勇気と元気を送った。 今年のドバイワールドカップに出走した日本馬は3頭。 うち1頭、ヴィクトワールピサを管理する角居勝彦調教師は、レース前、現地メディアにこう話していた。 「日本の3頭はそれぞれタイプが違うので、どんな展開になっても、どれかにチャンスが回ってくると思います」 チャンスに恵まれるのは、昨年のグランプリホース、ヴィクトワールピサか。 ダート王のト