そんなアリスソフトの代表作と言えば、『Rance』、『闘神都市』、『大悪司』といった大ヒットしたシリーズの名が挙がる。 これらはいまも新作が発売されるたびにPCゲーム雑誌の人気ランキングを席巻し、平成30(2018)年に催された「萌えゲーアワード 2018」【※】においても、みごとに『RanceX −決戦−』が準大賞を受賞している。 とりわけ平成30年発売の最終作『X』で完結となったこの『ランス』シリーズは、第1作『Rance −光をもとめて−』が平成元(1989)年に発売されており、まさに平成という時代のパソコンブーム、PCゲーム業界の変化そのものを色濃く映している作品だと言えるだろう。 そして何より特筆すべき部分は、この『ランス』をはじめ、これらの人気シリーズすべての産みの親が、30年間ずっと開発チームのリーダーであり続けたことにある。 彼の名はTADA。コンシューマー市場にも、30年