このソース・コードのポイントは、20行目に記述したsampleというデリゲート呼び出しによって、実際には8~10行目のmethodというメソッドが呼び出されているということである。つまり、sampleが代表者で、実際の処理をmethodメソッドに委譲しているということである。 では、具体的なコーディングについて説明しよう。まず、5行目のdelegateキーワードが目に付くと思う。delegateキーワードから書き始めた宣言は、デリゲートのデータ型を規定する。この後述べるように、デリゲートはさまざまなメソッドを呼び出すために使用できるが、あくまで同じ戻り値、同じ引数のメソッドに限られる。そこで、どのような戻り値、どのような引数のメソッドを対象とするかを、ここで明確にしておくわけである。ここでは、戻り値としてdelegateキーワードの次のintが指定されている。引数は括弧内に記述されたとおり