トンガの海底火山の噴火のおよそ半日後、衛星が火山の周辺で波が伝わっていくような波紋を捉えていたことが分かりました。 専門家は、噴火に伴って発生した海面変動を捉えていると分析したうえで、「地震による津波とは波の周期が大きく異なっていることなどが分かり、今回の現象全体の理解につながるのではないか」と指摘しています。 ヨーロッパの地球観測衛星は、噴火のおよそ13時間後に当たる日本時間の16日未明、トンガ付近を通過し、データを取得していました。 この衛星に搭載している「合成開口レーダー」は、詳細な地形や海面の変化を把握することができ、画像からは波のような波紋が広がる様子が確認できます。 中心付近に見えるのが、噴火したトンガの海底火山から北に100キロほど離れたトフア島で、その周辺で半円状の波が数十キロにわたり確認できます。 このデータについて、津波や高波などのメカニズムに詳しい京都大学防災研究所の