プロフィールバックナンバー 近著(ダイヤモンド社刊)のタイトルにもしているこの言葉は、尊敬する同僚から5年前に教わり、それ以来、私の座右の銘になりました。 この意味は、起きている現実を直視して、そこからメッセージをうまく酌(く)み取り、どんなに難しい局面や、悲しい場面でも、最善の手を尽くそう、という考え方です。 私たちの身の回りで起きていることは、都合がいいことばかりではなく、不都合なこともたくさんあります。 例えば、私の場合、新しい商品開発を行ったとき、綿密にリサーチを重ね、仮説を組み立て、マーケティングプランを考えたつもりなのに、その結果が思いのほか悪かったことが多々ありました。 そのときに「自分は正しい。市場が間違っている」と現実を直視せずに認識をゆがめるのではなく、「市場の反応は正しい」と認めてしまうということです。すなわち、環境要因や運の悪さが災いしたとしても、見込み通