政府は29日、災害観測用の小型衛星1基を2012年末にも打ち上げる方針を固めた。 経済産業省が12年度予算の概算要求に37億円を要求する。東日本大震災の被災地の画像を撮影していた地球観測衛星「だいち」が4月に故障したため、政府は当初、12年度中の完成を目指していた小型衛星の開発と打ち上げを前倒しし、災害監視に投入することにした。 打ち上げ予定の小型衛星の重量は500キロ・グラムで「だいち」の約8分の1と軽い。経産省は総額90億円をかけて10年度から3か年計画で開発を進めていた。小型衛星は90分で地球を1周し、晴天の昼間には地上を約50センチ単位の高精度で撮影できる光学衛星で、画像の解像度も「だいち」に比べて大幅に高まる。 ◆小型衛星=2トン以上の大型衛星に劣らない性能を持ち、低コスト、短期間で開発できるメリットがある。経産省は小型衛星の開発に2010年に着手していた。本来は地図作製や地上デ
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