「メタボ対策に効果が期待できる」などと報じられ、今、トマトが大人気となっている。トマトジュースやトマトそのものが売り切れる小売店も続出している模様だが、どの程度の効果があるかは分かっていない。 きっかけは2012年2月10日に京都大学が発表した研究結果。トマトに中性脂肪を減らす効果があることは知られていたものの、具体的な成分は不明だった。京都大の河田照雄教授らは、トマトから抽出した物質から有効成分を見つけ、マウスで効果を確認したという。 「スーパー行ったらトマトが売り切れだった」 まだマウス試験での段階だが、これがテレビ・新聞などで相次いで報道された。マウスに与えた量を人間に換算すると、1日にトマト6個分だといい、ワイドショーでは、トマトを食べる機会の多いトマト農家には太っている人が少ないなどと伝えられた。 これまでも「メタボに効く」とされた食べ物はあったが、今回は京都大学の研究が根拠にあ