海の家の解体作業中に落ちて放置されたとみられる大量のくぎが湘南地域の海岸の砂の中に散乱していることが県などの調査で明らかになった。砂浜の利用者らからは改善を求める声が上がっており、県も調査結果を受け防止対策を考案。その実態報告と対策の提案を行う会合が7日、藤沢市内で開かれる。 発端は昨年4月、アースデイ湘南実行委員会が同市の片瀬海岸東浜で催した「海の大運動会」で2人のけが人が出たこと。競技前に念入りな海岸清掃をしたにもかかわらず、砂の中に埋もれたくぎをすべて見つけ出せなかった。同実行委は県と藤沢市に事実を報告し改善への要望書を提出していた。 県廃棄物対策課は海の家の解体作業が原因とみて、海水浴シーズン終了直後の昨年9月から10月にかけて藤沢、鎌倉両市の5海岸でくぎの散乱状況を調査。計約2100本が回収され、うち約半数が最近まで使われていたものと分かった。 このため、同課は(1)解体業