内容は非常に丁寧だと思います。 基本のアイレベルや一点透視の話からはじまり、 二点透視、三点透視、 階段や円形、屋根のように傾斜のついた背景の説明まで、 漫画の現場で使う上での理論については、 しっかりフォローされていると思います。 個人的にこの手の本としては白眉だと思います。 で、本の内容とは少しずれますが、 ここで少し漫画家志望の方々に一言。 確かに現場でも「パースが取れない」「本を見ても判らない」 とおっしゃる漫画家志望者の方は多い気がします。 しかしそういう方は概して、そもそものデッサン量が足りていない、 デッサンの数をこなしていないことが多いです。 つまり、ノウハウや理論以前に 「皮膚感覚としてパースが身についていない人が多い。」 というのが、個人的な印象です。 パースの理論の部分は、その皮膚感覚を補強するものでしかありません。 まず獲得すべきはその皮膚感覚で、 そのためには、何