昨年、美術解剖学研究室の一部の学生の間でポール・リッシェ(Paul Richer)の解剖図譜が流行した。小生もその流行に乗った一人で、半年程度の間にずいぶんとのめり込んだ。研究室の皆で図譜を見たが、形態の誤りはまず見つからない。むしろ、そんなとこまで描いてるの?というようなディティールのこだわりがどんどん出てきて「レベル高いな」となる。美術解剖学に興味があるが、どれから手を付けていいかわからない方は、一度彼の描いた図譜に目を通しておくと参考になるかと思う。“Artistic Anatomy”という英訳された赤い表紙の本が今でも手に入る。 しかし、なぜそれほどにもレベルの高い美術解剖図が描けたのだろうかと興味がわいてくる。彼はパリの有名な美術学校であるエコール・デ・ボザールの美術解剖学で教鞭をとっていたと同時に、彫刻家であり、版画家であり、美術史家であり、医師でもあった。医者と芸術家が共同で
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