ある時期、人は世の中から「オマエは無力だ」ということを嫌というほど思い知らされる。そこで、大半の人たちは何かをあきらめてしまう。だが大切なことは、逆に無力だと自覚することだ。そして「無力」だと思っても、「無能」だと思ってはいけないということだ。 作家、村上龍さんの『ふたり』(唐沢寿明著、幻冬舎文庫)の推薦文からの引用です。 単行本が出た時、この言葉がながく記憶に残っていました。文庫版を買ってみたら、しっかり裏表紙の裏(表3)にこの言葉がのっていました。 無能、つまり"才能がない"と思ってしまうと、その時点で努力をやめてしまい、失敗を恐れてリスクをとらなくなってしまいます。結果としてそれ以上伸びたり、経験を得る可能性がなくなります。 うまくいかないことがあっても、単に現時点で力が不足していただけです。 失敗とも、頭が悪いとも、自分がダメとも考えないことです。 内容が良くても、タイミングが悪く