人生、岐路に立って迷うときもあれば、何も起こらないことに焦るときもある。誰にとっても、山あり谷ありの毎日でも、転機は必ず訪れる。新たな一歩を踏み出すことで人生を変えたひとり、いとうまい子(56才)に話を聞いた。 今年、芸能生活38年目を迎えたいとうは、現在、大学院の博士課程で抗老化学の研究を続けている。 「東京大学の健康栄養機能学研究室と共同で、抗老化効果のある食品成分を探す研究をしています。一部の食品には、たくさん摂っても、細胞自体に『摂っていない!』と勘違いさせるカロリー制限模倣物が含まれています。それを食べると、食事制限をしているのと同様、老化を遅らせるサーチュイン遺伝子の働きがオンになる。そうした成分を見つけるため、日々細胞を培養しています。超高齢化時代のいま、特定の食品やサプリメントを摂るだけで若さを保てるようになればいいですよね」(いとう・以下同) そう微笑む彼女が、この研究を