日常では他愛のない話で場を和ますが、ことサッカーに関してはストイックで、常に周囲を圧するオーラを放っていた。 一途な選手だ。 虚飾を排除し、ただサッカーのためだけに生きてきた。規則正しい生活を送り、練習に打ち込み、週末の試合に全神経を集中させる。凄まじいその追い込みぶりはチームメートからも半ば呆れられるほど。それほど、彼のサッカーへの想いは深かった。 そんな達也がサッカーを取り上げられかねない出来事があった。2005年10月15日の駒場スタジアム、柏レイソル戦で右足首脱臼骨折を負い長期離脱。それ以降、達也は様々なケガに見舞われ、リハビリに明け暮れることになる。 プレーしたくても身体が言うことをきかない。リハビリを重ねて復帰しても、すぐに新たなケガに苛まれて戦線離脱を繰り返す。サポーターの期待に応えられず歯がゆい日々を過ごす中、それでも達也はサッカーへの想いを立ち切ることなく精進した。 同時