元サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)で、昨夏のロンドン五輪に出場するなど数々の国際舞台で活躍した横浜市出身の矢野喬子さん(28)が現役を引退し、母校・神奈川大学の女子サッカー部コーチとして始動した。指導者として新たなスタートを切り、「大学サッカーを通じて、女子サッカー界全体のレベルアップを図りたい」と意気込んでいる。(森田将孝) 矢野さんは神奈川大在学中の2003年6月に、アジア女子選手権で日本代表に初招集され、以後、アテネ五輪や、優勝した11年の女子ワールドカップドイツ大会などに出場した。 ただ、昨夏のロンドン五輪では控えに回ることが多く、出番が回ってきたのはグループリーグF組の最終戦。南アフリカを相手に左サイドバックとしてフル出場し、ねばり強い守備で無得点に抑えたが、「久しぶりの試合で筋肉が固まってしまい、思ったようなプレーができなかった」。それ以降の決勝トーナメントでは出場機会