[12.9 天皇杯決勝 浦和1-0仙台 埼玉] 誰よりも強い思いがあった。チームに天皇杯制覇、そして来季のACL出場権をもたらす一撃を沈めた浦和レッズMF宇賀神友弥は、一人の男との関係を感慨深げに振り返った。 試合が動いたのは前半13分だった。ショートコーナーからMF長澤和輝が送ったクロスは弾かれたものの、こぼれ球に宇賀神が反応。「前日練習でも練習していたし、(オズワルド・)オリヴェイラ監督からも信頼を置いてもらい、あのポジションにいさせてもらっている」。指揮官の信頼に応えるように、右足ダイレクトで合わせたシュートは鮮やかな軌道を描いてゴールネットに突き刺さり、値千金の先制点が生まれた。 「仙台はゾーンで守ってくるので、セカンドボールがこぼれてくるという話をしていた。練習では自分がふかして入らない場面もあったけど、終わった後にも練習をしていたので、それが良い形で実を結んだのかなと思うし、決