『少林少女』は十分な準備期間があった映画とは思えないほど酷い。柴咲コウが本当に血の滲む想いをしても、優秀な女優たちを集めてラクロスチームを結成しても、結局全てがブチ怖しとなった。 『少林少女』が大批判を浴びる映画となってしまった原因は製作側にあるわけだが、とりわけ十川誠志が書いた脚本が凄い。 ここまで出来が悪い脚本が商業映画に使われるのは奇跡だ。「愛とか正義とか癒しとかラクロスとかキーワードだけをブチ込んどきゃ流行は作れるんだよ!」というのがフジテレビの考え方だが、だからといって本当にキーワードをブチ込んだだけの脚本を書きやがった。というわけで僕が唖然とした『少林少女』の脚本の酷い部分ベスト10! 第一位:クライマックスでどうして柴咲コウがあの場所に突撃するのか説明がない。 「あの場所」とは大学内の施設。施設についての伏線は「あそこはトレーニング施設です」という台詞が前半にあるだけ。施設で