沖縄戦をテーマにした小説で芥川賞を受賞した作家が、アメリカ軍普天間基地の移設計画への抗議活動中に、名護市辺野古のアメリカ軍基地周辺の立ち入り禁止区域に許可なく入ったとして、1日午前、基地を管理するアメリカ軍に拘束されました。今後、日本の海上保安部に引き渡される見通しです。 海上保安本部の関係者によりますと、拘束されたのは沖縄県出身の作家、目取真俊氏で今後、アメリカ軍から海上保安部に引き渡される見通しだということです。 目取真氏は、平成9年に沖縄戦をテーマにした小説、「水滴」で芥川賞を受賞し、その後も基地問題など沖縄に関する著作を数多く手がけていて、これまでにも普天間基地の辺野古への移設計画に抗議する活動を行っていました。 キャンプシュワブのゲート前では、移設計画に反対する人たちが「仲間を返せ」などと声を上げて抗議していました。 拘束された作家の目取真俊氏は沖縄本島北部の今帰仁村出身の55歳