ここでは、釜石港湾口防波堤の建設上の特徴を紹介します。 釜石湾口防波堤は、990メートルの北防波堤と670メートルの南防波堤の2つがあります。この防波堤は水深63メートルにつくられていて世界一深い防波堤です。その大部分は海中に沈んでいるために、普段私たちは防波堤全体の高さを確認することはできません。 防波堤は、ケーソンの製作、ケーソンを置く基礎石の造成、基礎マウンド上へのケーソンの据付の順に行われます。 ケーソンは、大きな津波でも倒れないように、16,000トン(ジャンボジェット機約44機分と同じ重さ)、高さ30メートルの超大型で、1つを造るのに約16カ月間かかり、働く人員は延べ7,400人になります。 このケーソンの下には基礎となるものをつくりますが、それを基礎石といいます。ケーソンはその基礎石の上に置かれます。 基礎石をつくるさいの石の使用量は、700万立方メートルで、11ト
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