編集宮後です。 工作舎関係の本を続けて読んだので、今日はそのお話。 工作舎は、1970年代を中心に出版デザイン史において特筆される存在の出版社。編集者の松岡正剛氏と才能きらめくデザイナーたちによる雑誌や書籍は独自の編集とブックデザインがすばらしく、特に看板雑誌である『遊』はいま見ても新鮮。また、戸田ツトム、羽良多平吉、松田行正、祖父江慎氏などの著名なブックデザイナーも工作舎に関わっていたことから、現在のブックデザインにも多大な影響を与えた存在でした。 そんな工作舎の黄金時代を関係者のインタビューによってまとめた書籍『工作舎物語 眠りたくなかった時代』が刊行されました。松岡正剛氏をはじめ、当時工作舎の社員(舎人と呼ぶそう)や出入りしていたアルバイトなどの関係者に取材し、丁寧にまとめられた貴重な記録です(松岡正剛氏から祖父江慎氏まで9名の証言が章ごとに構成されていますが、特に祖父江さんの章は必
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