――僕は資本主義者なのか、それともピュアなアーティストなのか、この矛盾を自ら体験しながら、両方を体現することができるんだ。 カナダのモントリオールで開催されたRed Bull Music Academy(RBMA)に足を運んだ。一昨年、東京で開催されたことで日本でもその存在を知られるようになったが、1998年からスタートしたRBMAは、世界各地から選ばれた次世代のミュージシャンやプロデューサーが参加する期間限定の音楽学校で、レクチャーやワークショップ、スタジオでの制作、ライヴ・パフォーマンスを経験できる場となっている。特にアーティストやエンジニアなど有名な音楽関係者によるレクチャーは、一般にも映像が公開され、貴重な音楽的な資料となっている。 今回、筆者がRBMAの現場を訪れたのは正味僅か2日間であったが、その間にも4つのレクチャーがおこなわれた。モントリオール出身で現在はドイツで暮らすピア
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