ロマン・グロージャンは、スタート直後にダニール・クビアトと接触。時速192km、29度の角度で3段構造のバリアに衝突したグロージャンのマシンは、2段のバリアを突き破った。 ヘイローが装着されていたことで、ロマン・グロージャンの頭部は最上段のバリアに接触することを免れた。だが、エアボックスが最上段のバリアに引っかかり、67Gの衝撃が加わったマシンは真っ二つに分断。エンジンと燃料タンクを接続する安全ブラダーが引き裂かれて、燃料に引火。マシンは炎に包まれた。それはわずか1秒の間で起こった。 ロマン・グロージャンは車から脱出しようとしたときに左足が動かなくなったが、レーシングブーツ、ヘッドレスト、ハンドルを外した後、残骸から解放された。 ロマン・グロージャンは27秒後にようやく燃えているマシンから逃げることができ、両手の後ろ側の火傷を除いて無傷で現れた。病院で3日間過ごした後、彼は2020年12月