【中国・張家口発「支局便り」】〝不可解ジャッジ〟として深く記憶に刻まれるところだった。 11日のスノーボード男子ハーフパイプ決勝、平野歩夢の2回目。大技トリプルコーク1440を決めて文句なしの滑りを披露したにもかかわらず、結果はこの時点で2位の91・75点にとどまった。暫定首位は直前のスコット・ジェームズがマークした92・50点。この得点に問題があるわけではない。ただ、誰もが平野歩が上回ると確信していただけに、にわかに会場がザワつき始めた。 「ブゥーッ!」。記者を含めた報道陣が試合を見ていたミックスゾーン後方で、海外の選手たちから一斉に大ブーイングが飛んだ。テレビで聞いたことはあったものの、生の抗議がここまで迫力あるものだとは知らなかった。 今大会、複数の競技で〝疑惑〟が目立つ。スキージャンプのスーツ測定は従来通りに行われていたのか、ショートトラックでなぜ中国に有利な判定が続くのか…。同じ