「今度こそ、これは本物だ――Oculus Riftの実物を体験した時、それを実感しました」 と、株式会社エクシヴィ代表取締役社長、近藤義仁氏は語る。Oculus Rift(オキュラスリフト)はゴーグルのように頭に装着する、いわゆるヘッドマウントディスプレイ(HMD)の一種。ただし、最初からVRゲーム用を第一目的にうたい、民生用の既存のデバイスを組み合わせ、安価でありながら高性能を目指して作られている。 南カリフォルニア大出身のパーマー・ラッキー氏が開発。2012年に最初のプロトタイプが公開された。その後のクラウドファンディングによる資金調達では、なんと目標額25万ドルの10倍に迫る240万ドルが集まったという。2013年春からは「開発者向けキット」の提供も始まり、体験者を中心に、さらに熱狂的な関心も広まりつつある。このOculus Riftのどこが、そこまで開発者たちの心を捉えるのか。 「