地球の衛星軌道上を周回する月、これが「ひとつではない」とお伝えしたら驚くだろうか? 実は月が誕生したといわれる約40億年前から、仲間がいて月と同じように地球の周りを回っていたそうだ。そんな衛星がどこにあるというのだろうか。月の仲間「ミニムーン」は、地上からは見えないほどの小さな衛星だったのである。 ミニムーンの存在は、かねてから研究が続けられてきたが、いまだその全貌は謎に包まれている。というのも、衛星の大きさはとても小さいからだ。その多くは直径60~90センチ、大きくても1メートル程度。小さいがゆえに、地球と月、太陽の重力に影響を受けるため、複雑な軌道をとっている。 通常は9カ月間、地球の周囲を回り、その後に太陽の軌道に乗って回り始めるそうだ。ミニムーンを最初に観測したのは、米アリゾナ大学の宇宙研究機関である。2006年に発見され「2006 RH120」と名付けられたそうだ。 どれだけの数