ワインを保管するときにおそらく誰もが一度は疑問に思うこと。それがボトルの置き方でしょう。 ワインのボトルは横置きにしなくてはいけないのか、縦置きにしてはいけないのか。 少し調べてみると、コルクで密閉しているボトルに関してはコルクの乾燥を避けるために横置きにするべき、という説明を多く見かけます。一方でスクリューキャップのものやプラスチック系の樹脂を使った合成コルクを使用しているボトルでは乾燥による劣化が生じないので横置きの必要はないとされています。 こうした、ある意味における世の中の常識とも思われている保管方法に対して、2018年に大きな一石が投じられました。発言したのは世界最大のコルクメーカーであるAmorim (アモリム) 社の研究開発部門の責任者。内容は、コルクで密閉されたボトルを寝かして保管することには意味はなく、むしろ害になる可能性さえある、というものでした。