安倍晋三首相と菅義偉官房長官は15日、参院選の応援演説などで官邸を不在にした。同日未明に中国海軍の軍艦が領海を航行したこともあり、民進党の岡田克也代表は「極めて遺憾だ。警告を発したい」と批判。「問題ない」とする官邸幹部と応酬になっている。 首相は15日午前に羽田空港を出発。青森、秋田両市などで街頭演説した。菅氏も朝から視察や選挙応援で宮崎県を訪れた。岡田氏は15日の記者会見でトップ不在を問題視し、「非常に重大なことがあったにもかかわらず、官邸が空(から)になっている。きちんと指示が出来るのか」と批判。これに対し、官房長官の職務代行者となった萩生田光一官房副長官は記者会見で「私じゃ役に立たないということか」と不快感を示した。 首相と菅氏は12日も参院選の遊説で同時に都内を離れており、岡田氏はこの時も「事故や事件はいつ起きるか分からない。首相も官房長官もいないということで、本当に大丈夫か」と述