オークションの出品時などに小物を撮影する際、特に難しいとされているのが、表面が鏡面仕上げになっている物体の撮影です。いってみれば、鏡を正面から撮影するようなもので、撮影している自分の姿が見事に写り込んでしまうと、みっともない仕上がりになってしまいます。また、カップなど曲線を描いているものの場合は、部屋の家具やベッドなど、周囲にあるさまざまなものが写り込んでしまいます。 これを避けてきれいな写真を撮るのはプロでも難しく、さまざまなテクニックと大がかりなセットが必要となります。私たちのようなアマチュアが自宅で完璧な撮影を行うのは無理ですが、簡単な工夫でそこそこ見栄えがする写し方を紹介しましょう。 今回被写体に選んだのは、ポリッシュ仕上げのステンレス製のミルクジャグです。まず、前回までと同様に小型のボックススタジオ内に置き、蛍光灯のデスクライトによる照明で撮影してみました。すると、予想通りミルク