孤立した職場 地方の国立大学を卒業したK谷さん。コンピュータ系の職種に就こうと思ったものの、大学の推薦枠内にはそうした職がなく、自然と個人で就職先探しを行う必要に迫られたそうです。 「そんな流れで、たまたま案内が来ていた会社で内定が取れちゃって……」 就職活動に不案内だったのもあって、K谷さんは深く考えることなく、「とりあえずいいかな」くらいの気持ちで就職を決めたのだといいます。 この会社。入社した翌日には、K谷さんを他の会社へと派遣してしまいました。もちろん、教育その他なんにもありません。 そして派遣先の会社は会社で、K谷さんにその会社の名刺を与えたかと思うと、さらに別会社へと彼を飛ば してしまいます。 社会に出て早々、周囲には誰も自社の人なんかいやしない。そもそも他社の名刺を持って乗り込んできたわけだから、自社の名前なんかも名乗れやしない。そんな境遇に追いやられてしまったK谷さんなので