* 思うところあって、治療と休息に専念することにしたよ。療法は未定だけど、とりあえずインターネットから距離をおくことが大事。 なぜか眠れないんだ。 いや、眠れないというより、一睡もできない。本当のところ、目を閉じても眠くならないんだよ。理由はわからないけど、わかってしまうのも怖い気がする。 それでも、無理やり布団をかぶってギュっと目を閉じると、まぶたの裏に浮かんでくるのは、いつも学校の教室の風景だった。 昼休みのおわりかけ、誰かが僕を乱暴につかんで、後ろから羽交い締めにする。「なにするんだよ!」って、振り解こうとするけれど、なぜか声が出ない。 喉の奥に力が入らなくて、叫びは、空気みたいにスウっと抜けていく。その音は、教室のザワザワしたノイズにかき消えて誰にもとどかない。 そして僕は、数人のクラスメイトに、イスから無理やり引きはがされて、教室の後ろまで引きずられていったんだ。 日ごろから生意