中川八洋先生といえば名にし負う学界の狂犬であり、筑波大学を定年でご退職された後も独自の保守主義をひっさげ、皇室論、民主党論、TPP論、原発論と元気いっぱいご活躍されている。 90年代以降の中川先生の議論というのは色々と興味深いところもあり、反動を自認する自分としては、特に先生の論じる日本の伝統的保守と英米流(というかバーク的な)保守を継ぎ合わせたキメラ的な保守主義は、日本における持続可能な反動への道を考える点でいろいろ参考にはなるとは思っている(どっちかと言うと反面教師というところが圧倒的だが)。 さはさりながら、中川先生に関して、ずっと気になっていることがある。中川先生の最終学歴である。中川先生の略歴については、Wikipediaの記述はいろいろな書籍情報の最大公約数というところだろう。 1967年東京大学工学部航空学科宇宙工学コース卒業。スタンフォード大学政治学科大学院修了。科学技術庁