今季のアトレティコ・マドリーの戦いぶりは、まさに“摩訶不思議”だ。 国王杯では決勝進出、ヨーロッパリーグ(EL)でもベスト4入りを果たした。国内と欧州で2冠の可能性を残している“カップ戦線”では大成功とも言えるシーズンを過ごしている。 しかし、リーガではさっぱり振るわない。 スペイン対決となったEL準々決勝でバレンシアとの激闘を制した後、キケ・フローレス監督は「これでチームは長い間かかっていた病気から回復した」と語ったものの、その直後、最下位のヘレスにホームで1-2と敗北。さらに翌節、ビジャレアルにも競り負けて、ヘレス戦前のエスパニョール戦も含めてリーガ3連敗で10位と、泥沼に足を踏み込んでいる。 カップ戦もリーグ戦も同じメンバーなのに勝率が違う理由。 監督のキケはこれまで、カップ戦もリーガもほぼ同じメンバーで臨んでおり、どちらかを優先するということはしなかった。カップ戦、リーガ共に、アグ