前半7分、クリスティアーノがドリブルで持ち込んで、中央遠めからミドルシュートを放つ。ボールはゴール右隅に突き刺さり、アデレードが先制した。準決勝に先立って行われた、アルアハリ(エジプト)対アデレード(オーストラリア)による5位決定戦。結局、この序盤の1点が決勝点となった。 この日のアデレードは、準々決勝のガンバ大阪戦と同様、高さや強さに依存しない、パスをしっかりつなぐサッカーを披露している。決して技術が高いわけではないが、やろうとしていることが明確で、蹴り合いがメーンだった初戦のワイタケレ戦に比べれば、はるかに洗練された印象である。大会を通して見ていると、短期間でチームが成長・変化する様子を実感できて、実に興味深い。今大会、あまりインパクトを残すことのなかったアデレードだが、きっと多くの“お土産”を持って、祖国へ帰っていくのだろう。そして来季のACL(アジアチャンピオンズリーグ)では、ま