JR西日本は9日、先頭車両同士を連結した際に生じる隙間を埋め、ホームからの転落を防ぐ安全対策を施した車両を大阪府東大阪市の車両メーカーで公開した。来春から北陸線を走る521系車両で、運転席の両側に長さ約110センチ、幅約40センチのホロが付く。先頭車両同士を連結した際にできる隙間は約10センチになる。 JR西は、中間車両の連結部にはホロを設置していたが、先頭車は風を切る音や着雪などの課題があり、開発を進めていた。神戸線舞子駅で2010年、女性が連結部の隙間に落ちて亡くなる事故も起きていた。脱線時に自動的に非常ブレーキがかかり、周囲の列車に異常を知らせるシステムも備える。新製する車両にも順次搭載していくという。