そもそも都築さんがラブホテルを取材しようとしたのは、そこで繰り広げられる性の営みよりも、回転ベッドや鏡張りの壁、透明なバスタブなど、本来の目的とは無関係な方向に進化したデザインに興味があったからだ。 雑誌『ポパイ(POPEYE)』や『ブルータス(BRUTUS)』の編集を経て、現代美術・建築・写真・デザインの分野で執筆・編集活動を続けている都築さん。当時から交流があった海外の建築家やデザイナーの多くが、来日すると大抵「ラブホテルに行きたがる」という。 「建築、インテリアデザインとして、それだけの価値があるということです。“模倣が得意"といわれる日本人ですが、エロにおいては海外も注目する最高のオリジナリティを発揮します。実際、海外の建築家は、寝室を浴室の壁を透明にするとか、日本のラブホテルのエッセンスをデザイナーズマンションの建築に取り入れているんですよ。 それなのに、ラブホテルにスポットを当
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