3. プロトコル分析にまつわる誤解 - Don't believe Thinking-Aloud blindly 古田 一義 2001年04月04日 元々認知科学で「プロトコル」と言うと被験者の様々な行動を指しますが、ユーザビリティ評価の世界では「発話プロトコル」のことを指すようです。つまり、「プロトコル分析」とは、被験者(ユーザ)が評価対象機を操作する間に「あれ?」とか「これはどういう意味だろ?」とか口にするのを注意深く拾って、彼らが操作ステップのどの部分で混乱したり壁に突き当たってしまったりするのかを検証する手法のことを意味します。思考を口に出すという意味で「シンク・アラウド(Thinking Aloud)法」とも呼ばれます。 これだけ聞くと、手軽にしかも確実に製品の問題点を発見できるような気がしますが、実はそう簡単ではありません。 まず問題解決に取り組んでいる被験者というのはそう思考